ひとつ前の記事では、犬の幼稚園・保育園開店時にやっておきたい基本的な宣伝広告について紹介をしました。お店の開店準備と同時並行でやることが多く大変ではありますが、宣伝活動は集客をする上で欠かせないものです。
今回は、お客様が少しずつ増えた際に導入を検討したいサービスや宣伝広告について紹介します。
宣伝広告について、導入編から知りたいという方はまずはこちらの記事をご覧ください。
犬の幼稚園・保育園の宣伝広告~導入編~
お客様とのコミュニケーションにおすすめの「LINE公式アカウント」

LINE公式アカウントとは店舗がビジネス用途で利用するLINEのアカウントのことをいい、LINEを通じて情報を発信したり、お客様とコミュニケーションを取ることができます。要はお店用のLINEアカウントのことです。アカウントを開設するだけでなく、付帯する様々な機能も無料で使用できるため、複数のお客様と頻繁にやり取りが発生する場合にはとても便利なサービスです。
LINE公式アカウントの主な機能
- メッセージ発信:友だちになっているユーザーに新商品やイベント情報等を直接メッセージで送ることができる
- チャット機能:友だちになっているユーザーと直接トークができ、質問や相談に応じることができる
- リッチメニュー:トーク画面下部に固定表示されるメニューで、デザインやボタンなどをカスタマイズできる
- 来店促進:クーポンの配信やポイントカードの作成ができる
- 通話:ユーザーからLINE公式アカウントに無料で通話・ビデオ通話ができる
- 動画投稿:動画や画像を投稿でき、ユーザーとコミュニケーションを取ることができる
この他にも有料オプションとして予約機能や友だち追加を促す広告を表示する機能などもあります。
LINE公式アカウントのメリット
- LINEの日本国内アクティブユーザー数は9,700万人以上(2024年3月末時点)で、日本の人口の約80%が利用しており、多くの人にお店のことを知ってもらえる可能性がある
- LINEを既に使用していれば新たなアプリをインストールせずに友だち登録ができ、友だち登録のハードルが低い
- メールよりも開封率が高く情報が伝わりやすい
- 幅広い年齢層がLINEを使用しており、様々な年齢層のお客様がいても使用できる可能性が高い
- 一対一でのやりとりができ、メールよりも気軽にコミュニケーションが取りやすい
- 友だちに同じメッセージ等を一斉配信できる
- 無料で始められる
LINE公式アカウントのデメリット
- 友だち追加だけでは一対一のやり取りができず、友だち追加後、友だち登録をしたお客様からスタンプやメッセージを送信してもらう必要がある
- 友だち追加がしやすい分、配信内容によってブロックもされやすい
- お店のLINE公式アカウントに登録されている友だちの数が少ないと来店促進に繋げにくい
- 継続的な運用には時間と人手が必要
- 月間5000通以上友だちへメッセージを一斉送信する場合やボット機能の使用、友だち追加のための広告表示など拡張機能を使用する場合には有料となる
筆者のLINE公式アカウント活用例
筆者の犬の保育園では、LINE公式アカウントは現役保育園生の飼い主様向けに使用しており、主に二つの機能を使用しています。登園に関するやりとりは全てLINEのトーク画面上で完結し、飼い主様からもわかりやすいというお言葉を頂いています。
主に使用している機能
- チャット機能を使用した飼い主様とのやりとり
- リッチメニューを使用し、LINEのトーク画面から予約画面に入る
LINEのチャット機能では、登園に関するやりとりや登園時の様子をテキストや画像、動画で共有しています。動画の画質は落ちますが、保育園での様子を動画で見られるのは飼い主様からするとメリットのひとつになると考えています。
なお、リッチメニューに置いている予約システムには、シェリービジネスポータルという無料で始められるLINE連携に対応した予約管理サービスを利用しています。

使用して感じるお店側のメリット
経費・時間・労力のコスト削減
一番大きなメリットとして感じているのは、コスト削減に関する部分です。
筆者の犬の保育園では、LINE公式アカウントのチャット機能を使用し、登園の様子をテキストや画像、動画で飼い主様へ共有しています。登園の様子を手書きで作成したり、写真を印刷して渡す時間と手間、印刷用紙、プリンターのインク代といった備品にかかる経費共に削減できています。手書きてその日の様子を飼い主様へ共有すると、より温もりがあるなど良い点もありますが、時間、労力といったコスト面での負担が大きく、この点を改善できていることはとても有難いです。
画像や動画の送信で認知度アップ
送った画像や動画が飼い主様自身のInstagramに投稿される場合があります。この時にお店のアカウントをタグ付け、メンションをしてもらうことでお店の認知度アップにも繋がるというメリットも感じています。
実際に直接的に関わりのない登園生のフォロワーさんから「良い保育園」「こんな保育園が近くにあったら我が家も通わせたい」など嬉しいお言葉を頂けることもあります。さらに、登園生のInstagramを見た方の新規来店にも繋がっています。
既読表示で開封されたかの確認可能
一対一のトーク画面であれば既読マークが付き、メールとは違い連絡事項を確認してもらえているか否かが確認できます。お店からのお知らせなど必ず確認して欲しい内容の時などは特に便利です。
使用して感じるお店側のデメリットと対策
パソコンやタブレットの使用
LINE公式アカウントでのやりとりにはパソコンやタブレットを使用するため、それらの備品分としてコストがかかります。また、パソコンやタブレットでのタイピングや操作に慣れていないスタッフがいる場合、文章の作成に時間がかかります。そのため、予め採用面接の時点で基本的なパソコン操作ができるか、タイピングの速度がどれくらいか確認をしています。
間違いのリスク
誤字脱字が手書きよりも増えやすいことや、画像、動画を本来送るべき相手ではない人に送ってしまう送り間違いが起きやすくなります。LINEの送信に慣れるまでは、スタッフ間でダブルチェックをしています。
営業時間外の連絡対応
24時間365日お客様からLINEがくるため、対応時間や対応者などルールを設ける必要があります(LINE公式アカウントの機能で応答時間を設定することは可能)。筆者の犬の保育園では、営業時間内に対応する旨をお客様にも伝え、基本的にはこのルールで対応し、営業時間外の対応はしていません。
参考:LINE公式アカウント
店舗情報掲載サイトへの登録

自店のホームページとは別に他の店舗情報掲載サイトにお店の情報を掲載することで、これまで自店のホームページにはアクセスしていなかった人の目にも触れる機会が増え、新規顧客の獲得につなげやすくなります。
サイトによってはSEO対策がされており、検索結果の上位に表示されやすくなったり、口コミが書かれる、クーポン機能などを利用して来店促進が見込めます。
[参考①店舗情報掲載サイト]エキテン
エキテンは、月間利用者数は790万人以上となっており、国内でも最大級の口コミ、ランキングサイトです。初期費用、月額利用料、成果報酬などの費用は発生せず、無料で店舗情報の掲載が可能です。様々な業種の店舗情報を扱っており、犬の幼稚園・保育園の情報もまだ少なめではありますが掲載されています。
主な機能は、店舗の基本情報(住所、問合せ先、営業時間など)の掲載、紹介文、メニュー、画像掲載、スタッフ紹介、口コミ掲載、クーポン掲載などがあります。
エキテン内の口コミ掲載数も約429万ととても多く、口コミの内容によっては来店に繋げやすくなります。
参考:エキテン
[店舗情報サイトの参考②]EPARK(イーパーク)
イーパークは、ユーザー数が約4,300万人の店舗情報掲載サイトです。イーパークの中でもペットライフというカテゴリーがあり、動物病院やトリミングサロン、ホテルがメインで掲載されています。犬のしつけ教室というページには、まだ数は少ないですが、犬の幼稚園・保育園の情報も掲載されています。
主な機能は、店舗の基本情報(住所、営業時間、アクセスなど)の掲載、イーパークからのコメント、お店側からのお店紹介(画像付き)、メニュー、スタッフ紹介、口コミ掲載などがあります。
掲載には費用が発生しますので、しっかりと料金、契約内容、契約期間、解約方法などについて確認した上で掲載するか否かを決めることをおすすめします。
[参考③店舗情報掲載サイト]いぬのまどぐち(東京都限定)
いぬのまどぐちは、都内限定の犬向けサービス検索サイトです。都内の犬の習い事やお出かけスポットなどが掲載されています。
主な掲載情報は、店舗の基本情報(住所、問合せ先、営業時間など)の掲載、紹介文、メニュー、画像掲載、スタッフ紹介などがあります。Instagramのフォロワーも8,000人近くおり、都内の犬向けサービスに興味のある人たちの目に触れやすいと考えられ、都内に店舗を出している場合には掲載依頼をしてみてもいいでしょう。
お客様からクチコミをもらう

実際に利用してくれている飼い主様(お客様)から口コミを書いてもらい、それを自店のホームページに掲載するのもおすすめです。犬の幼稚園・保育園というサービスの特性上、飼い主様との関係性構築も比較的しやすく、口コミを依頼すれば書いてもらいやすいのではないでしょうか。
ただし、口コミの具体的な内容に関して依頼をするのはNGです。あくまでも飼い主様の率直な意見を書いてもらうことが前提です。自店のホームページのみならず、もしGoogleビジネスに登録している場合には、飼い主様がGoogleアカウントを持っていることが条件にはなりますが、Googleの口コミを書いてもらうのもおすすめです。
Googleの口コミは、Googleビジネスプロフィールの他にGoogleMapでも表示され、より多くの人の目に触れることになります。そのため、良い口コミが書かれると来店促進に繋がりやすくなります。
まとめ

お客様とのやりとりにはどうしても時間や労力がかかりがちです。LINE公式アカウントを活用することで、コスト削減はもちろん、お客様発信で自店を拡散してくれるかもしれません。
また、集客には多くの方にお店の存在を知ってもらうこと、そして良い口コミなどで来店促進をすることも有効な手段のひとつです。
お店で無理なくできることからやってみてはいかがでしょうか。
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