犬の幼稚園・保育園の宣伝広告~導入編~【犬の保育園オーナーがわかりやすく解説】

コラム

様々な申請や登録、店舗の契約をし、念願の犬の幼稚園・保育園をオープンができてもお客様に来てもらえなければ店舗を続けることは難しくなっていきます。集客のためにはお店のお客さんになり得るターゲットとなる人たちにお店の存在をまずは知ってもらうことが大切です。

そこで今回は、より多くの人にお店を知ってもらうために開店前から準備をしておきたいことや、広告、宣伝について紹介します。

開業の準備から知りたいという方はまずはこちらの記事をご覧ください。
犬の幼稚園・保育園の開業に必要な資格と準備や手続き

新規顧客よりもまずは既存顧客

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開業後すぐにお客様を獲得する一番早い方法は、既存のお客様に新しいお店に来てもらうことではないでしょうか。

パン屋さんやケーキ屋さんなどと違い、比較的高単価となる犬の幼稚園・保育園が新規オープンしても、お客様の立場からすると気軽に入園してみようとはなりません。

一方、以前から自身のサービスを受けてくれていて関係性が構築されている既存のお客様であれば、全く知らない方よりも新しい店舗を利用してくれる可能性が高いかもしれません。もちろん距離や金額、以前に働いていた職場との取り決めなどハードルはありますが、問題がなければ既存のお客様に声をかけてみるのもおすすめです。

開業準備と同時に進めたい宣伝の準備

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お店の宣伝や広告の準備は開店前からやっておく方が望ましいです。後述する通り、宣伝のタイミングには注意が必要ですが、開店前からより多くの人にお店の存在を知ってもらい、興味を持ってもらう、そして開店したら利用してもらえるというのが理想的な流れです。決して簡単なことではないですが、開店前からできる宣伝の準備はたくさんあります。

ロゴ作成

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ロゴとは、お店の理念や特徴、ブランドイメージを図案化したものです。

お店を出すエリアには他にもペット向けサービスのお店や競合となる同じ犬の幼稚園・保育園もあるかもしれません。その際に他店と差別化をし、違いを認識してもらうことができます。

筆者もロゴやホームページが優しい雰囲気で問合せしやすかったといったお話をお客様から頂くこともあり、ロゴがお客様に与える影響は大きく、お店の顔になり得る存在といえるでしょう。また、ロゴはこの後のSNSで宣伝を行う際や自分のホームページを持つ場合、またチラシやカードを作成する場合にもあった方が良いことが多いです。できれば最初に作っておいたほうが良いものの1つと言えるでしょう。

ロゴのメリット

  • ロゴは店舗の顔となり、視覚的に認識されやすくなる
  • 良いデザインのロゴは、好印象を与えられる
  • シンプルで印象的なロゴは、記憶に残りやすくなる

ロゴのデメリット

  • 制作にコストがかかる
  • 一度作成したロゴは簡単に変更しづらく、リニューアルには手間と費用がかかる
  • 与えたいイメージを正確に表現することが難しい

参考:ロゴ作成を頼める、作成できる主なサービス

SNSの活用

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SNSは手軽に無料で始めることができ、フォロワーや閲覧者が増えれば不特定多数の人に知ってもらうきっかけを作ることができます。SNS内でもターゲットを指定して広告を出せるものもあります。

お店にあったSNSはどれ?

様々なSNSがありますが、自身の犬の幼稚園・保育園のターゲット層に合ったSNSを運用していくことで集客に繋げやすくなります。

後でも詳しくご説明しますが、SNSによって年代別の利用率が異なります。犬の幼稚園・保育園の場合は、比較的高単価となるため、30代以上がメインターゲットとなるお店が多いのではないでしょうか。その場合、InstagramやFacebookのように利用者の年代が高めまたは40代以上の方も利用率が高いSNSで情報発信をした方がターゲット層に知ってもらえる機会は増えるでしょう。

また、Instagramは画像や動画の投稿がメインとなるため、視覚的にかわいさや楽しさ雰囲気の良さを伝えやすく、投稿の内容によっては興味を持ってもらいやすいでしょう。

筆者のSNS運用体験談

筆者の犬の保育園では、新規顧客獲得を主な目的としてInstagramとそれに連動する形でFacebookを運用しています。実際にInstagramをきかっけに知ってくださる方も増え、入園やイベントの申し込みにも繋がっています。非筆者のお店に限ってはFacebookきっかけでの来店は今のところなく、Instagramからの来店率の方が高いです。

Instagramは、登園生やイベントで来店してくださった方が当店をメンションやタグ付けをして投稿してくれることでも認知度が徐々に上がり、実際に投稿者のフォロワーさんが入園をしてくれたことも複数回あります。ちょっと身近なフォロワーさんがオススメしていると信頼も得やすく、問合せ、成約に繋がりやすいことを実感しています。

ここからは比較的気軽に始められるメジャーな3種のSNSを紹介します。

Instagram

利用者が10代~60代までと幅広く、10~30代の利用者が特に多いのが特徴です。写真や動画の投稿がメインとなり、見た目の良さが大切になります。

  • 利用者数:6600万人(2023年11月時点)
  • 男女別の利用率:男性48.8%/女性63.6%
  • 年代別の利用率:20代78.8%/30代68.0%/40代57.2%/50代51.7%

Facebook

Instagramよりもユーザーの年齢層が高い傾向にあり、リアルの知り合いと繋がっていることが多いのが特徴です。また、写真や動画の投稿も可能ですが、投稿はテキストがメインで長文の傾向があります。

  • 利用者数:2600万人(2019年7月時点)
  • 男女別の利用率:男性32.8%/女性28.5%
  • 年代別の利用率:20代28.1%/30代44.4%/40代39.3%/50代32.6%

X (旧 Twitter )

20代の利用率が最も高く、ニュースや出来事がリアルタイムで共有され、その時々のトレンド情報を得ることができます。匿名で利用できることから、本音の情報発信も多いことが特徴です。投稿の文字数は最大280文字までと制限があり、短文での投稿が求められます。

  • 利用者数:4500万人(2017年10月時点)
  • 男女別の利用率:男性49.9%/女性48.1%
  • 年代別の利用率:20代81.6%/30代61.0%/40代47.3%/50代37.0%

参考元
・各種サービスの利用者数:【2024年5月版】主要 SNS のユーザー層を比較/年齢層・特徴を徹底解説(株式会社グラッドキューブHPより)
・各種サービスの利用率:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(総務省HPより) 

無料で使えるGoogleビジネスプロフィール

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無料で利用できるGoogleビジネスを活用するのもおすすめです。Googleビジネスに登録すると、Google検索やGoogleマップにお店の情報を表示することができ、様々な人の目に触れやすくなります。

掲載できる情報には、店舗の基本情報(店舗名、住所、ホームページ、営業時間、電話番号など)、画像、動画、お知らせやイベント情報、Q&A機能、口コミなどがあります。

メリット

  • 検索結果のページに表示されるため、自店のサイトよりも先に情報を表示できる
  • コストをかけずに集客が可能
  • Googleマップのアプリユーザーへの来店促進が可能
  • クチコミへの返信が可能で、ユーザーとのコミュニケーションが取れる
  • 営業時間や休業日、イベント情報など最新情報を掲載可能
  • 比較的簡単な操作で情報掲載が可能

デメリット

  • ユーザーによるクチコミや画像、動画投稿が可能なため、意図していない情報を掲載されるリスクがある
  • 嫌がらせとしてクチコミを投稿される可能性があり、それにより自店の評価やイメージが下がるリスクもある
  • 定期的な情報更新が必要

参考:Googleビジネスプロフィール

ホームページ作成

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ホームページとは、ウェブ上にあるお店、サービスの紹介を行うメインのページを言います。

今の時代はホームページがなければ始まらないと言っても過言ではないほどに、気になるお店があればまずはホームページを検索するという人も多いのではないでしょうか。逆にホームページがないと心配であったり、行くのを躊躇することもあると思います。

お店のコンセプトに合った色や画像、文章にし、興味を持ってもらえるホームページを作成しましょう。

ホームページのメリット

  • ホームページがあることで、信頼感を与えることができる
  • 多くの情報を発信でき、新規顧客の獲得につなげやすくなる
  • お店のコンセプトやサービスの詳細などを掲載し、より詳しくお店を知ってもらうことができる
  • 問い合わせフォームを設置することで、電話対応の手間を減らせる

ホームページのデメリット

  • 製作費に加え、サーバー代やホームページの更新や管理に継続的な費用がかかる
  • ブログ記事お知らせの掲載等、定期的な更新が必要となる
  • 効果の即効性があまり見込めず、集客できるまでに時間がかかりやすい

自分で作成できるホームページ

ホームページ作成は難しいイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、ウェブの知識がほとんどない人でもホームページの作成、運営ができるサービスもあります。サービスによってできることや料金プランは異なりますが、無料のプランが用意されているものもあり、初期費用を抑えたいという人は検討してみてもいいでしょう。

メリット

  • 専門知識やプログラミングスキルがなくても、直感的な操作で簡単に作成できる
  • 無料プランがあり、初期費用を抑えられる
  • セキュリティ対策などのメンテナンスは運営側が行ってくれる

デメリット

  • カスタマイズできる範囲に制限がある
  • 無料プランは機能に制限がある場合が多く、有料プランを利用すると毎月費用がかかる
  • 無料プランや利用するサービスによってお店のサイトに広告が表示される

参考:ホームページ作成を頼める主なサービス

参考:無料でホームページを作成できるサービス

ホームページ作成で欠かせないSEO対策

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SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称で、ターゲット層が検索しそうなワードを使用したり、サイトの構成や文字数、わかりやすさなど様々な対策を行うことで特定のキーワードでの検索結果で上位表示を目指します。例えば、「犬の幼稚園 新宿」で検索した際に、自店(自社)サイトが検索結果の上位に表示されるようにする対策です。検索結果の上位に表示されることでサイトへのアクセスが増え、最終的に問合せに繋げることが目的です。

ただし、デメリットにも記載している通り、効果が出るまでに時間がかかるため、即効性を求める場合はあまり期待できません。とは言え、ホームページがあったほうがお店の信頼性が高まるのもまた事実です。なかなか集客に繋がらないかもしれませんが、長期的な視点で継続的に活用していくことが重要だと言えます。

メリット

  • 上位表示されると継続的な集客が見込める
  • サイトのクリック数が増えても費用が発生しない
  • 潜在顧客と顕在顧客の両方にアプローチ可能
  • 使用するキーワードによって様々な層にアプローチ可能

デメリット

  • 効果が出るまでに時間がかかり、効果が見られるには一般的には2~3ヵ月以上は必要
  • SEOの知識が必要
  • 外注に依頼する際には費用が発生する
  • 競合が多いキーワードでは上位表示が難しい
  • 質の高いコンテンツを継続的に作成する必要がある

インターネット広告

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インターネット広告には、リスティング広告、動画広告、SNS広告、記事・バナー広告など様々な種類があります。広告を出す際には、自身の店舗やサービスに適したもので且つ予算に見合ったものを選択することがまずは大切です。

本記事では、始めやすさや費用などの観点から、犬の幼稚園、保育園を運営している方が検討することが多いと考えられるリスティング広告について紹介します。

リスティング広告

検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告のことを言います。例えば、「犬の幼稚園 新宿」で検索した際に、検索結果の上部や下部に自社(自店)のサイトが広告として表示されます。広告の表示場所は、検索エンジンや閲覧している端末によって異なることがあります。

リスティング広告は、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで利用されています。

メリット

  • 広告の設定後、すぐに広告掲載が可能
  • 少額から始められる
  • 自社サービスに興味関心の高いユーザーにアプローチしやすい
  • 明確なターゲット層に広告掲載が可能
  • 分析や改善がしやすい

デメリット

  • 検索しない潜在層のユーザーへのアプローチができない
  • 効果的な運用には専門知識が必要
  • 継続的な運用には運用者の人件費と広告費がかかる
  • 広告のためユーザーに敬遠されやすい
  • 競合が多い地域や内容の場合、広告枠の競争に勝つため広告費の増額が必要になる

広告の導入は慎重に

開店直後から何度も広告の営業電話がかかってきます。結構強引な営業も多かった印象です。

筆者は何かしなければという焦りもあり、大して調べもせずに営業に来たよくわからない広告会社と契約をしてしまいました。結果何年にもわたり毎月数万単位の広告費を払っていますが、目に見える効果はほぼなくもっときちんと調べて検討すべきだったと後悔をしています。

そのため、これから開店される方はまずは無料または安価でできる宣伝活動から始めることをおすすめします。また、広告会社に依頼する際には見込める効果や費用、契約年数、契約解除の方法、信頼できる会社かどうかなどしっかり見極めて検討するといいでしょう。

チラシ・パンフレット作成

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チラシやパンフレットはホームページの紙版です。掲載できる内容には制限がありますので、より短い言葉や印象に残りやすい写真でお店の良さやサービスを伝えます。

ターゲットとなる年齢層や予算に応じて作成してみましょう。

チラシ・パンフレットのメリット

  • 調べる程興味はないけど、なんとなく気になった人に詳しい情報を見てもらい更に興味を持ってもらうきっかけを作りやすい
  • 犬の幼稚園・保育園のように地域密着型の店舗の場合、ターゲットとなる人に直接情報を届けやすい
  • デザインや写真で店舗やサービスの魅力を効果的に伝えることができる
  • 紙のため、手に取った人が保管しやすく見返してもらえる可能性がある
  • 割引クーポンなどを掲載することで、来店促進につなげやすい

チラシ・パンフレットのデメリット

  • すぐに捨てられる可能性がある
  • 誰でもチラシを取れるようにしている場合、チラシを取った人の来店率が低くなりやすい
  • 大量に印刷する場合、コストがかさむ
  • 内容の更新が必要になった場合、手間とコストがかかる

参考:チラシ・パンフレットの作成を頼める主なサービス

ショップカード作成

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ショップカードは、お店の名刺のようなもので店舗情報を記載したカードです。サイズは名刺サイズほどのことが多く、チラシ以上に記載できる情報が限られます。店名、ロゴ、住所、電話番号、ホームページURL、営業日などの基本情報を記載することが多いでしょう。

ショップカードのメリット

  • ホームページやSNSのQRコードを載せることでより詳しくお店を知ってもらうきかっけ作りになる
  • お店の情報を端的に伝えられる
  • お財布に入れられるサイズのため、目に付きやすく思い出してもらいやすい

ショップカードのデメリット

  • 小さい紙のため、インパクトを残しにくい
  • 捨てられる可能性がある
  • 他店との差別化が難しい
  • 内容の更新が必要になった場合、手間とコストがかかる

参考:ショップカード作成を頼める主なサービス

宣伝活動のタイミングに要注意

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動物取扱業登録番号を取得していない段階では自店の宣伝活動や事前告知はできません。登録準備中であっても未登録には変わりがないため、未登録の状態で宣伝活動を行うと罰則の対象となってしまう可能性がありますので注意が必要です。

必須の掲載項目

ホームページやインターネット広告、チラシ、SNS、パンフレットなど、店舗に関する広告には以下の項目を掲載する必要があります。

  • 氏名又は名称
  • 事業所の名称及び所在地
  • 動物取扱業の種別
  • 登録番号
  • 登録年月日
  • 登録の有効期間の末日
  • 動物取扱責任者の氏名

広告やパンフレットには、事実とは異なる飼養の容易さや幼齢時の愛らしさ、生態及び習性に反した行動等を過度に強調する等して、動物に関して誤った理解を与えない表現も求められます。

第一種動物取扱業についてはこちらもご覧ください。
犬の幼稚園・保育園の開業に必要な第一種動物取扱業の取得方法と手続き

まとめ

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宣伝や広告には様々な種類がありますので、自店に合ったものを選択し、日々改善や更新をしていくことが大切です。店舗を構える準備をしながら宣伝や広告の準備も同時並行で行い、動物取扱業登録番号が取得できたらすぐに宣伝ができる状態にしておくのが望ましいでしょう。

また、多くのお客様に利用いただくのには宣伝活動だけではなく、実際のサービスや接客、お店の雰囲気など多くの要素が関わってきます。登園生が安心して充実の時間が過ごせる場を提供し、飼い主様からも信頼され愛されるお店、人になることがどのような犬の幼稚園・保育園でもポイントになるでしょう。

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